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1. 「SmaGO」とは何か
「SmaGO」(スマゴ)とは、一言でいうと「IoT化されたゴミ箱」です。株式会社Forcetech(フォーステック)が販売・提供しています。
左がSmaGOの写真です (出典) 。見た目は一般的なゴミ箱と大差ありませんが、SmaGOにしかない特徴やメリットが多くあります。
2. SmaGOの特徴とメリット
①自動圧縮機能:ゴミ箱に一定の量のゴミがたまると、それを自動で圧縮します。そのため、通常の5〜6倍の量のゴミを入れることができ、ゴミ箱がゴミであふれることがなくなるだけでなく、回収や運搬のコストも削減できます。
これらの画像は表参道で撮影されたものです。左の写真 (出典) はSmaGOが設置される以前に撮影されたものです。ゴミ箱がゴミであふれていたため、街の景観の破壊が懸念されていました。右の写真 (出典) はSmaGOを設置されてから撮影されたものです。SmaGOに搭載されている自動圧縮機能により、ゴミがあふれている場面が見られなくなりました。
②遠隔操作機能:遠隔からゴミがどれだけたまっているか確認することができます。遠隔からの自動ロックも可能で、テロ対策にもなります。さらにゴミ箱がいっぱいになるタイミングを予測することもできます。
③ソーラー発電:これらの機能に必要な電力はすべてソーラー発電で賄われます。再生可能エネルギーを使っているため、必要な電力を別の場所から供給する必要もありません。
④広告システム:ゴミ箱自体に広告をラッピングすることでその広告収入によって設置&運用コストを得ることができます。
(出典)
(出典)
⑤その他:タバコの吸い殻対策として防火シートをつけられます。また、手を使わず、足のペダルで開閉するので新型コロナウイルスなどの接触感染を防ぐことができます。さらにゴミ箱は密閉型で、ネズミのような害獣などの侵入も防げます。
3. SmaGOの設置事例
①海外
ニューヨーク市 タイムズスクエア(アメリカ)やメルボルン市(オーストラリア)、ドバイ市(アラブ首長国連邦)など、多くの国で導入されています。特にニューヨークやフィラデルフィアでは、回収率の削減などで成果が見られることがわかっています。
ニューヨーク市 タイムズスクエアで撮影された写真 (出典)
②日本
1. 東京都渋谷区 表参道 34台
日本で最初に設置された箇所です。表参道商店街である「欅会」が主体となる形で設置・運営を行っています。設置台数が他の自治体と比べて多く、通り沿いに34台設置されています。また、定期的にゴミ箱のラッピングの入れ替えが行われています。
2. 愛知県名古屋市 栄Hisaya-odori Park(久屋大通公園) 4箇所12台
3. 京都府亀岡市
SmaGOを設置している他の自治体と異なる点は、市のLINE公式アカウント上にある「ゴミ投稿メニュー」で市民がゴミの落ちている場所を投稿して、そのデータを元に市がSmaGOの設置場所を決定している点です。
4. 北海道札幌市 円山動物園 2箇所6台
5. 熊本県熊本市 熊本市動植物園
ここで挙げた事例はごく一部です。SmaGOのような「スマートゴミ箱」は世界60カ国 80,000台以上の導入が進んでいます。
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