皆さん、はじめまして。ここは「ロータリー教室」。高田馬場駅前ロータリーにまつわるお役立ち情報をお届けします。
私はロータリーの会の会員にして新任講師、人呼んで「ロタ先生」。僭越ながら、当会の活動を通して私が得た知見を皆さんにお伝えしましょう。
早速ですが、第一回の講義に移りましょう。ロータリーの会が平日の朝(8:00〜)または夜(23:00〜)に高田馬場駅前のロータリー広場で清掃活動をしていることは、この教室にお集まりいただいた皆さんなら既にご存知かと思います。
ですが、我々会員が普段の活動後によく訪れる場所については、あまり知られていないのではないでしょうか?
少し予想してみてください。
朝ならファストフード店で優雅な朝ごはん、夜なら遅くまで営業している飲み屋さん……。確かにそんな日もある……かどうかは伏せておきますが、それ以上に頻繁に、朝夜を問わず訪ねる場所があるんです。
その場所とは、BIG BOXと高田馬場駅の東西線3番出口の間にある、警視庁戸塚警察署の高田馬場駅前交番です。
我々が交番に出向いて、一体何をするのでしょうか? もちろん、通報でも出頭でもありません。
頻回に交番を訪ねるその目的とは、落とし物の届け出です。
ロータリー広場の清掃をしていると、放置ゴミとして処理しがたいものに度々出会います。
一円玉、百円玉はもちろん、バレーボール、アクセサリー、メガネ、寄せ書きなど……汚物の沈むゴミ袋に放り投げるには抵抗を抱くような物たちは、会員で話し合い、たいてい交番に連れて行きます。警察の方にお願いし、「拾得物件預かり書」を記入し、権利を放棄すれば、お仕事は完了です。
このように数々の落とし物を届け出ている当会ですが、ゴミ袋に入れる気にはならないのに落とし物として届け出ることができないものがあります。
それは、ビニール傘です。
ビニール傘は、交番に持って行っても落とし物として受け取ってもらえないことになっています。ですから、我々は泣く泣く置き去られたビニール傘を集めたゴミの側に置き、ゴミとして回収してもらうのです。
ビニール傘の落とし物は、当然雨の日の翌朝に多いです。特に、午後や夜から雨が降り出した日の翌朝は、はぐれビニール傘が目立ちます。
このことから、家から持参したものではなく、その日緊急で購入したものがその日のうちに手放されているのだと予想されます。
このような現状は、傘のご主人様にとっても地球にとっても残念だとしか言いようがありません。節約学生たる私がゾッとしてしまうことに、ロータリーの近隣にあるコンビニエンスストアでは、ビニール傘が税込601円で売られています。
私と同じようにゾッとした方、いらっしゃいませんか?
もしあなたが600円をどこかに置き去りにした経験をお持ちなら、おすすめしたいサービスがあります。
それは高田馬場駅の早稲田口にも設置されている、「アイカサ」という傘のレンタルサービスです。
このサービスを利用すれば、1日70円で丈夫な傘を借りられて、利用後は他の設置場所にも返却することができます。
さらに、学生の皆様に朗報です。16〜22歳の方は、登録から1年間は無料で傘をレンタルすることができるそうです。
借り物であれば、いくらロータリーで羽目を外してしまっても、置き忘れて帰るということはなくなるのではないでしょうか。
そして、それによって蝉の成虫よりも短い生を終えるビニール傘たちが減ってくれれば、当会としても嬉しい限りです。
さて、今回の講義ではロータリーの落とし物事情と、困った落とし物の対策についてお話ししました。楽しんでいただけたでしょうか?
この教室では、今後もこのように私「ロタ先生」がロータリーの会の活動を通して知ったことを発信していきたいと思います。
ご静聴ありがとうございました。次回の特集企画もお楽しみに!
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